週刊文春を開いて驚いた。
ブルボン小林という人が「マンガホニャララ」という
コーナーで、「コロコロアニキ」の『おぼっちゃまくん』の
ことを取り上げてくれている。
なかなか微妙な批評の仕方で、ブルボン氏はどうやら
『ゴーマニズム宣言』は「考えに同意」しているのではなく、
「漫画が優れている」と思ってくれていたらしい。
それも大変ありがたい評価の仕方だ。
『ゴーマニズム宣言』を漫画として称揚すると「考えに同意」
していると思われるから論評しにくい素材になっていたようだ。
なるほど!そういう見方もあったのか!新鮮だ。
ブルボン氏はテレビでAKBメンバーがわしの似顔絵を見て、
「えー、絵うまーい」と言ったことを「言ってはいけない
褒め言葉」だと言い、今回『おぼっちゃまくん』を読んで、
「メリハリの切れは健在だし、「久々の」登場と違ってずっと
手を動かしていたから線に力もある。」と評してくれ、
「絵うまーい」というアイドルと同じ感覚を持ったらしい。
そこが書き方としてユニークだ。
わしとしては『おぼっちゃまくん』を懐古漫画とは思って
いない。
20年も描いてなかったが、休載していただけで、この度、
続きを描きだしたようなものなのだ。
今度は全編描き下ろしのギャグ漫画として、発表したい。
「コロコロアニキ」の作品も色んなパターンの一本、
すでにコンテを描き上げた一本は、貧ぼっちゃまとの対決
をテーマにした、もっとブラックなものになっている。
色んなパターンを試してみたい。
幸い、今の小学生も面白いと言ってくれてるようなので、
それを励みとして描きあげよう。